私自身も「遅いよ!早く来てよ!」と思っていました(笑)。来なかったので自分で連れてくることに……(笑)東京は、世界で18番目にできるオフィスです。
残念ながら、日本政府が、世界政治の中で、グローバルな「人権」保護のためにリーダーシップを取っていなかったことが、ひとつあると思います。HRWは、世界中の政府に対して「人権」問題解決のために動いてもらうように働きかけることが大きな役割ですが、そもそも日本政府に働きかけても、政治的なリターンがあまり期待できない。それで、日本に投資するインセンティブがそれほどわかなかったのだと思います。また、本音と建前が違う(?)日本文化が、西欧人には理解が難しかった面もあるかもしれません。必ずしも賛成していなくても、微笑んで「がんばってください。私たちも努力します」というような態度とか……(笑)。ただ、
ODA大国日本は影響力があり、本当はグローバルな人権保護のための潜在的な力を持っているという認識はずっとあったので、私がHRWに現れたことで、困難があっても日本でやってみたいという日本人が現れたので、では日本にもオフィスを作ろうという話になりました(笑)。